墓石に使われる御影石とは?

現在、日本のお墓に使用されている石材はそのほとんどが御影石と呼ばれる花崗岩です。
花崗岩は堅牢で水を通しにくい性質を持っていながら表面を磨いて光沢を出すことが可能で、なおかつ日本各地で採れるため、まさに理にかなった石材と言えるでしょう。
しかしながら、御影石の8割は輸入によって賄われており、中国やインドなどの大陸からやってきます。
採れた場所によっても色・材質などが違い、すべて数えると数百種類にも分けられます。

そもそも「御影」という名前は、兵庫県神戸市の東灘区御影石町に由来していると言われ、そこを発祥地としながらも徐々に御影ブランドが浸透し、日本全国で採れる石に転用されるようになりました。
たとえば、福島県伊達市の「吾妻御影」、茨城県笠間市の「稲田御影」などが有名です。

このように色々な場所で採れる御影石ですが、名前だけでなく硬度や色についても同様に異なります。
また、色や目の粗さなどは同じ石でも微妙に異なっており、粗目<中目<小目<細目<糠目の順にきめが細かくなっていきます。
糠目(ぬかめ)の石材はツヤがあって美しく、価格も高価なものが多いようです。

御影石に限らず、墓石用の石材は光沢を出すことによってはじめてお墓らしくなります。
硬度があるものほど研磨に時間と手間がかかりますが、しっかり磨けばツヤが出て、そのぶん長持ちすると言われています。
寒冷地や、雨の多い地域にお墓を建てる場合は、墓石に水が入り込んだり、入り込んだ水が寒さで凍結して石の損壊を招くので、強い石を選ぶことはもちろん、よく研磨してもらうようにしましょう。

御影石は全国各地で採石されますが、一般的に関東より西側は白系統の石を、関東より北側は黒系統の石が選ばれる傾向にあります。
これは各地に伝わる習慣のようなもので、この色にしなければならないという決まりは特にありません。
むしろ、御影石をお墓に使う場合は「高級品」という言葉だけを信じないように、産地や石の成分などもしっかり確認してから選ぶようにしたいものです。